不二ハピバ～！

はてこれはネタバレか？？？
まぁそれはともかく。

不二お誕生日おめでとう！！

今年はうるう年だからちゃんとお誕生日でよかったね♪



「不二、ハッピーバースデー！」

朝玄関を開けて驚いた。
目の前には意外なほど意外な人物が、部活へ行く準備万端で立っていた。

「今年はうるう年だからちゃんとお誕生日があってよかったね♪」

にこにこにこにこ。
いつもより3割増ではないかと思うくらい嬉しそうな……菊丸の姿。

「あ……有難う、英二」

あまりに驚きすぎて、平凡な言葉しか出てこない。
この子は他の人でも同じような事をするのだろうか？

……ダブルスのパートナーな大石にならやりかねないが、手塚や乾が相手では絶対やらないだろう。

「はい、プレゼント。学校で渡すと荷物になっちゃうだろうから、今のうちに渡しちゃうね」

それが目的だったのだろうか、ちょっと大きめの袋をはい、と差し出してきた。

「ふふ、有難う。あけても良い？」
「いいけど……急がないと部活に遅れちゃわない？」

小さく首を傾げて菊丸が返事をする。
時間を確認すれば、確かにそろそろ出発しないと間に合わなくなるかもしれない頃合だ。
何も誕生日に遅刻する事は無い。

「う～ん残念。確かに荷物になるだろうから、プレゼントを見るのは帰るまでお預けだね」
「へへ……もっと早く来れば良かったね、ゴメン」
「良いよ別に。それに楽しみは最後まで取っておくのもまた面白いし」

二人で笑いあいながら仲良く登校する。
滅多に無い、楽しい時間。


学校でも、気の利く部員から小さなプレゼントを貰ったり、ミニ誕生パーティーを開いてもらったり（これは菊丸のアイディアだろうと即座に不二は思い立った）楽しく過ごす事ができた。

帰宅してから開く菊丸からのプレゼントを楽しみにしながら、あっという間に過ぎ去った時間。

――お誕生日おめでとう、不二――

Fin

と言う訳で、即席ハピバミニSS。
今年も不二菊テイストで。
だから私は英二ラバーなんだってば（笑）